【書評・要約】夢をかなえるゾウ2 ~ガネーシャと貧乏神~ のあらすじとポイント解説

本要約・書評

『夢をかなえるゾウ』の続編『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』を紹介します。

今回のテーマは「お金」について。生きる上で必要不可欠な「お金」の問題に人はどうやって向き合っていけばいいのか?
その答えをガネーシャを始め、釈迦や貧乏神といった様々な神様が、明確に示してくれます。

今、やりたいことはあるけど一歩踏み出そうか迷っている人、そして、どの道に向かえばいいのか分からず行き詰まっている人のための成功エンタテインメント小説となっています。

簡単なあらすじと本作で紹介される『貧乏から脱却するための教え』の中から特にグッときた内容を3つ紹介したいと思います!

こんな人におすすめ!
  • 貧乏から脱却するための方法や考え方を知りたい人
  • やりたいことはあるけど一歩踏み出そうか迷っている人
  • 現状からステップアップしたい人

あらすじ

今回の主人公は売れないお笑い芸人・西野勤太郎。

脱サラして8年。お笑い芸人として一向に芽が出ないに現状に夢を諦めかけようとしているとき…。そんな彼の前に、ゾウの神様「ガネーシャ」が現れます。

ガネーシャからコンビを組み、一緒にお笑い大会で優勝を目指すことを提案され「ガネちゃん勤ちゃん」というコンビ名でやっていきます。

さらに、ガネーシャの指摘で主人公には8年前から貧乏神がついていたことも発覚。

今回はガネーシャだけでなく、貧乏神やガネーシャの友人である釈迦から成功するための教えを受け、紆余曲折しながら未来を切り開いていく物語です。

要約【貧乏脱却法】

貧乏神の教え『楽しみを後に取っておく』

目の前の誘惑を我慢できない人というのは・・「楽しみはあとに取っておいたほうが大きくなる 」という経験をしたことがないのでしょう。

例えば、お金を使わずに貯金できる人は、我慢強い人というよりはむしろ、通帳にお金が貯まっていくのを見たり、そのお金で買えるものを想像する楽しさを知っている人。

結局、人は楽しいことしか続けることができませんから。

これはお金だけじゃなく、様々な成功法則に当てはまると思います。

例えばダイエット。

今運動をするのが辛く、努力を妨げる誘惑に負けそうなとき「痩せた自分を想像する」とか「憧れの服を着ている姿を想像する」など、目の前の小さな楽しみでは味わえない「成果を出した時の大きな達成感や満足感」を想像すること。

楽しみのベクトルを「今」から「未来」へ向けることが努力する上で大切なのだと思いました。

ガネーシャの教え『図書館に行く』

仕事、お金、人間関係、幸せ……人間の悩みなんちゅうのはいつの時代も同じや。
本ちゅうのは、これまで地球で生きてきた何億、何十億ちゅう数の人間の悩みを解決するためにずっと昔から作られてきてんねんで

その『本』でも解決でけへん悩みちゅうのは何なん? 自分の悩みは地球初の、新種の悩みなん? 自分は悩みのガラパゴス諸島なん?」

仕事、お金、人間関係…。はこれまで地球で生きてきた人間のあらゆる悩み・問題を解決するためにずっと作られてきました。つまり「あなたの悩みは既に誰かが解決済み」なのです。

さらに、本というもの圧倒的な結果を残してきたその道のプロフェッショナルによって作られたものがほとんどです。

そこで「本=問題解決書」という考えを持ち、元々自分にはない考え方や価値観、知識を学び、問題解決の糸口、つまり人生のヒントを本から得ることで悩みに対する答えそのもの、もしくはそれに近づくことは必ずできると思います。

ガネーシャの教え『やりたいことをやる』

自分の知らへん場所は、思いもよらんかった色んな経験をさせてくれる。

つまり、そこは自分が一番成長できる場所やねん。

せやから、憧れる場所に飛び込んで、ぎょうさん経験して成長した人間が、自分にとって一番向いてることを見つけた時・・・自分にとっても、お客さんにとっても、最高の状態を生み出すことができんねんで

人が何かに憧れる時、その世界はまるで夢の国のように感じています。それは、その憧れの中にある辛いことや苦しいことに目を向けられていないから。

憧れの世界にも、必ずネガティブなことは存在します。

では、「憧れは抱いてはいけないのか?」 と言うと、そうではありません。

ガネーシャいわく、辛さや苦しみを知ることが自分を成長させ、その経験を通して初めて自分に合うか合わないかが分かると言います。

つまり、昔からよく言われる『やりたいことを、やりなさい』というのは、
『成功できるから』ではなく『成長できるから』ということだと思います。

まとめ

本書を通して『人は成長する生き物』なんだと改めて分かりました。

生まれてから色んな事を学んで、経験して、成長している『今まで自分』があるように『これからの自分』も成長することを諦めなければ、出来ないことが出来るようになりますし、何度だって立ち上げることができます。

本を読む習慣が身についていない頃、自分は「何をしたってどうせ変わらない」と考えている人間でした。それは、大人になるにつれて多くの『つらいことや苦しいこと』を知ってしまったから。

やりたいことに素直に目を向けられなくなり、挑戦できなくなってしまう。つまり、成長の機会を多く見失ってたからに他なりません。

なかなか不安は拭えないものですが、一度考え方を改め、『やってみたい』という想いに素直になり、何かに『ビビッ』と感じたときは、思い切って『やってみる』挑戦とまでいかなくても、読書や人から聞くなどして調べるところから『成長の機会』が訪れるきっかけになると思います。

このマインドこそが『これからの自分』を理想の姿に形作る第一歩なのだと思います。

以上、最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。

夢をかなえるゾウ2 13の教え

ガネーシャの教え
  1. 図書館へ行く
  2. 人の意見を聞いての直す
  3. 締め切りをつくる
  4. 失敗を笑い話にして人に話す
  5. 優先順位の1位を決める
  6. やりたいことをやる
貧乏神の教え
  1. 楽しみをあとに取っておく訓練をする
  2. プレゼントをする
  3. 他の人が気づいていない長所をホメる
  4. 店員を喜ばせる
  5. 自分が困っているときに、困っている人を助ける
  6. 欲しいものを口に出す
  7. 日常に楽しさを見出す
釈迦の教え
  1. 自分と同じ苦しみを持つ人を想像する

※出典:夢をかなえるゾウ

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