【書評・要約】夢をかなえるゾウのあらすじとポイント解説

本要約・書評

水野敬也さんの著書『夢をかなえるゾウ』を紹介したいと思います。
本書は人生で成功するための考え方や習慣の癖など基礎から楽しく学べるハウツー本です。

この本の特徴はなんと言っても文章の面白さにあります。
ゾウの神様『ガネーシャ』と主人公との掛け合いが笑いを誘い、ストーリーに引き込まれます。

他の自己啓発本よりも読みやすい本となっているので、是非、読んでいただきたい1冊となっています。 簡単なあらすじと本書から得られる学びの中から特にグッときた課題を3つ紹介したいと思います!

こんな人におすすめ!
  • なかなか行動できない人
  • 思うように結果が出ない人
  • 現状に不満があり、悩んでいる人

あらすじ

平凡であるサラリーマンの主人公。「人生を変えたい」とは思っているが、3日坊主の性格が災いし、いつまでも芽が出ない生活を送っていました。

そんな主人公の前に、関西弁の謎の生物『ガネーシャ』と呼ばれるゾウの神が現れます。

主人公はガネーシャから成功するための課題を与えられ、それに取り組む主人公の姿がどのように成長するかストーリー形式で展開されていきます。

ガネーシャの課題は簡単なものばかりですが、そのひとつひとつが過去に大きな仕事を成し遂げた偉人たちが通過してきた道になっており、変わりたいあなたにとって、きっと参考になる課題が見つかることでしょう。

要約【ガネーシャの課題】

人の話を聞く

成功しない1番の要素はな、『人の言うことを聞かない』や。
そんなもん、当たり前やろ。成功するような自分に変わりたいと思とって、でも今までずっと変われへんかったっちゅうことは、

それはつまり、『自分の考え方にしがみついとる』ちゅうことやんか。

世の中には多くの成功法則書があります。しかし、それを読んでも成功しないのはなぜか。
それは、その本に書いてあることを聞き入れていないからではないでしょうか。

どんなにいい話を本から学んだり、人から聞いても

「こういう考え方もあるんだ。でも、自分は…」

「これじゃ何も変わらない」

と自分の考えに固執してしまい、素直に実行しなければ何も変わりません。

人にはプライドがあるため、自分の考え方に固執してしまう面があります。ですが、そのプライドが成長を阻害して要素の一つ。
まずは素直に人の言うこと聞くスタンスが、成功には必要な条件なのだと思います。

何かを捨てる

何かを手に入れるには、相応の代償を払う必要がある。
この言葉も同じことを言い表しとるんやで。

どんだけ欲張っても、器以上のことはでけへんのや。

自分を変えたいと思う時は、「新しい挑戦」に目がいきがちです。
しかし、人にはそれぞれ「時間」という器があり、現状はそれがいっぱいだったりします。

なので、まずは何かを変えるには、何かを捨てる。
そして、はじめて空いた部分に新しいものが入ってくる余裕が生まれてきます。

人は意識を変えることができない

ええか?「人間は意識を変えることができない」んやで。みんな今日からがんばって変わろう思うねん。でもどれだけ意識を変えようと思っても変えられへんねん。人間の意思なんてめっちゃ弱いねん。それでもみんな意識を変えようとするやん。

それなんでか分かるか?楽やからや。

その場で「今日から変わるんだ」って決めて、めっちゃ頑張ってる未来の自分を想像するの楽やろ。だってその時は想像しとるだけで実際には全然がんばってへんのやから。つまりな意識を変えようとする、いうんは、言い方変えたら「逃げ」やねん。

人は意思の弱い生き物なので、本気で変わるには意識ではなく、具体的な何かを変える必要があります。

習慣を見直すため何かを止めようとするなら、対象を遠ざけるその行為をするための工数を増やす。

勉強やダイエットなど、何かを始める際に周囲の人やSNS、ブログ等で宣言・報告する。

このように自分が決めたことを継続させるためには意識に頼らず、そうせざるを得ないような環境を作ることからスタート。具体的な行動に移すかどうかで生まれる結果は全く違ってきます。

まとめ

『夢をかなえるゾウ』は、世の中に無数にある成功するための本をわかりやすくまとめた本だという印象を持ちました。

自己啓発本やビジネス書は読んだだけで変われた気になってしまい、本の内容を行動に落とし込まないことが大半で、結局何も変わらないのが大体のパターンです。

ですが、この『夢をかなえるゾウ』は身近なところから始められる成功のために必要な考え方や生活習慣の癖など、基礎から教えてくれるので、行動に移しやすく、とても実現性のある内容だと思います。

大切なのは、実際に行動に移すこと。そして、経験を得ることだけが、自分を成長させることができる。当たり前だけど、そんな大切なことに気付かせてくれる一冊となっています。

以上、最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。

最後に本記事では紹介しきれなかったガネーシャの教え「29の課題」をまとめました。

ガネーシャ教え

  1. 靴をみがく
  2. コンビニでお釣りを募金する
  3. 食事を腹八分におさえる
  4. 人が欲しがっているものを先取りする
  5. 会った人を笑わせる
  6. トイレ掃除をする
  7. まっすぐ帰宅する
  8. その日ガンバれた自分を褒める
  9. 一日、なにかを辞めてみる
  10. 決めたことを続けるための環境を作る
  11. 毎朝、全身鏡を見て身なりを整える
  12. 自分がいちばん得意なことを人に聞く
  13. じぶんの苦手なことを人に聞く
  14. 夢を楽しく想像する
  15. 「運が良い」と口に出して言う
  16. タダでもらう
  17. 明日の準備をする
  18. 身近にいる一番大事な人を喜ばせる
  19. だれか一人のいいところを見つけて褒める
  20. 人の長所を盗む
  21. 求人情報を見る
  22. お参りに行く
  23. 人気店に入り、人気の理由を観察する
  24. プレゼントをして驚かせる
  25. やらずに後悔していることを今日から始める
  26. サービスとして夢を語る
  27. 人の成功をサポートする
  28. 応募する
  29. 毎日、感謝する

※出典:夢をかなえるゾウ

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